手軽に選べる漢方薬の代表格、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遥散その他の処方を簡単に説明いたします

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女性薬(一般的な物のみ)

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この婦人科の漢方薬商品は、一般的によく知られている処方のものを、購入しやすい価格と十分な品質を考えて選んであります。自分で漢方薬を選んで飲んでみたいと考える人のために採用したしました。
専門書の説明以外に自分の経験からの意見も処方説明に加えてあります。参考にしてください。
もちろんどれが良いか分からない場合は、メールでご相談ください。

以下の錠剤製品に限っては、一部を除き、ご注文を受けてからの発注になります。
メールで確認していただければご連絡いたします。
1週間くらいの余裕をお持ちください。
価格はご自分で選んでいただく事から特別価格です。

ネット販売は、基本在庫しているものという決まりがありますので、取り寄せ品はお問い合わせください
第一弾に当帰芍薬散
当帰芍薬散
(イチゲン 当芍散)
トウキシャクヤクサン
第二類医薬品
一元製薬の錠剤漢方薬  効能・効果

比較的体力が乏しく、冷え性で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭痛、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸等を訴える次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい、頭痛、肩こり、腰痛、足腰の冷え性、しもやけ、むくみ、しみ
300錠 3,850円→3,465円
 830錠 9,240円→8,316円
1,650錠16,500円→14,850円
税込表示
1回4〜6錠
1日3回服用します
 エキス顆粒 1日分 440円
  煎じ薬    1日分 440円
当帰芍薬散の処方説明とその応用について
原典は金匱要略の婦人妊娠病脉證并治第二十

●婦人懐妊腹中こう痛、当帰芍薬散主之。
●婦人腹中諸疾痛、当帰芍薬散主之。

とあります。
これらから、
妊娠中の腹痛にまず用いられます。切迫流産などの異常が無い場合に限ります。出血などがあれば他の処方が必要です。

体質は

顔色が悪い、皮膚につやが無い、月経不順、生理血が少ない、生理痛、帯下、腰痛、むくみ、大便は人によっては泥状になりやすい、排尿回数が多いが尿量が少ないなどがある。
日本の漢方家がよく書いてあるのは、このタイプのめまいは頭が重い、頭に何かかぶっているような感じがするなどの表現があります。

応用

妊婦さんの腹痛
浮腫(むくみ)・・・妊娠中の浮腫(妊娠腎)・妊娠中毒症・慢性腎炎
流産癖・・・妊娠はするが、妊娠の持続が出来ない場合に
帯下(こしけ)・・・多量の帯下で、色は白色半透明、臭気もないもの。
冷え性・・・大体が水太りタイプで、皮膚の色も血色に乏しい。身体が重だるい、疲れやすい。

気をつけたい相性

当帰芍薬散は、意外にも胃腸に重いという性質があります。
ですから、胃腸の弱い人にはよく気をつけたいものです。その場合には、人参湯六君子湯などの一般に胃腸薬の分類に入る処方を合わせ用いた方がよいと思います。
冷え性などの時も人参湯などを合わせると良い場合が多い。
また生理痛に使用する場合などは、胃腸薬も兼ねて安中散の併用が有効です。

見かけの体格について

よく日本の漢方家の本には、当帰芍薬散の合うタイプは、竹久夢二描く所の「か細いイメージの女性」が代表で言われています。そういうタイプの女性はどちらかというと、胃弱、胃アトニー、胃下垂タイプでこの処方を飲むと胃に重たさを感じる事が多いのではと想像いたしますし、実際にそういう経験が多いです。それこそ人参湯などを中心にして、当帰芍薬散は少量から初めて徐々に増量が適切だと思います。
大体はどちらかというと、普通体格か、ややポチャタイプで、冷え性の人が多いように思います。

ちなみに私自身は、ここ10年を振り返り、当帰芍薬散を単独で使用した記憶はないです。
ですが、別にお試しになるのに、一種類で始めてもこれも何も問題はありません。
私たち漢方家は、より安全に、またより有効にと考えて処方を考えるものです。


人参湯
ニンジントウ
第二類医薬品
一元製薬の錠剤漢方薬 効能・効果

手足が冷えやすく、尿量が多いものの次の諸症状:胃腸虚弱、胃アトニー、下痢、嘔吐、胃痛
350錠 5,280円→4,752円
1,000錠13,200円→11,880円
2,000錠24,200円→21,780円
税込表示

1回4〜6錠
1日3回服用します。
エキス顆粒 1日分 440円
煎じ薬    1日分 550円
六君子湯
リックンシトウ
第二類医薬品
一元製薬の錠剤漢方薬 効能・効果

胃腸の弱いもので、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症状:胃炎、胃アトニー、胃下垂、食欲不振、胃痛、嘔吐
350錠 4,950円→4,455円
1,000錠 12,100円→10,890円
2,000錠 22,000円→19,800円
税込表示
1回4〜6錠
1日3回服用します。
エキス顆粒 1日分 440円
煎じ薬    1日分 550円
安中散
アンチュウサン
第二類医薬品
一元製薬の錠剤漢方薬 効能・効果

痩せ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は、腹痛あって、時に胸やけ、げっぷ、食欲不振、吐き気等を伴う次の諸症:神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニー
350錠 3,850円→3,465円
1,000錠 9,240円→8,316円
2,000錠 16,500円→14,850円
税込表示
1回4〜6錠
1日3回服用します。
エキス顆粒 1日分 440円
参考文献:中医処方解説(神戸中医学研究会)、傷寒雑病論(東洋学術出版)、中医臨床のための方剤学(神戸中医学研究会)、薬局製剤新添付文書集(日本薬剤師会編)


第二弾に桂枝茯苓丸
桂枝茯苓丸
ケイシブクリョウガン
第二類医薬品
一元製薬の錠剤漢方薬 効能・効果

のぼせ症で、血色よく、頭痛、肩こり、めまい、下腹部痛、足腰の冷えあるいはうっ血等を伴うもの

月経不順、月経困難症、打撲症、婦人更年期障害
350錠 4,400円→3,600円
1,000錠 10,560円→9,504円
2,000錠 18,700円→16,830円
税込表示

1回 5〜6錠
1日3回服用します。
エキス顆粒 1日分 440円
煎じ薬 1日分 540円
桂枝茯苓丸の処方説明とその応用について
原典は金匱要略の婦人妊娠病脉證并治第二十

●婦人宿有チョウ病、経断未及三月、而得漏下不止、胎動在臍上者、為チョウ痼害。妊娠六月動者、前三月経水利時、胎也。下血者、後断三月ハイ也。所以血不止者、其チョウ不去故也、当下其チョウ、桂枝茯苓丸主之。


「チョウ」:漢字変換が出来ないので、カタカナです。意味は現在の腫瘤に類似して、お血による腫塊で形が触れるものを指す。

「ハイ」:お血による腫塊

解釈
チョウ病と妊娠の鑑別及び治療について書いてある。
元々腹腔内腫瘤のある人で、月経がなくなって3ヶ月にならないのに、不正出血があり、臍上で動きを感じるのは、チョウ痼(腹腔内腫瘤)の害であり、妊娠ではない。
妊娠の場合は、一般に性器不正出血(漏下)はなく、胎動も下腹部にあり、6ヶ月前後で胎動を感じる。
性器不正出血があり、あと生理が止まるものは、ハイ(お血による腫塊)である。



とありますので、誰でも考えられるのは、女性の腹腔内腫瘤に使えるということですね。
子宮筋腫や卵巣嚢腫でお血による影響を受けているものに使うとよいでしょう。
あるお医者さんは、子宮筋腫には考えずに使っても70%くらいの人に効果があると本に書いておられます。私はとてもそんなことは言えないですが・・・(本当にご自分の体験だろうか?)
一般には、丸薬より、煎じ薬、エキス剤の方が多く使われている。

体質は

顔色は当帰芍薬散に比べて、下半身の冷えや静脈のうっ滞があり、のぼせ、頭痛、肩こりなどのお血上衝の傾向がある。下半身は、下腹部の痛み、圧痛抵抗・あるいは腫瘤・月経困難・不正性器出血などがある。
舌の色は、紫がかっていたり、お斑と呼ばれる赤紫〜暗紫色の斑点が舌に見られることが多い。
また、舌下静脈(舌の裏の静脈)がうねうねと盛り上がり、怒張しているのも多い。

応用

一般に男女を問わずお血に使用して良い。
病名として、自律神経失調症、更年期障害、高血圧症、月経困難症、不正性器出血、月経不順、無月経、子宮内膜炎、胎盤残留、死胎、骨盤内炎症、子宮筋腫や卵巣嚢腫の初期などで、お血が原因と考えられるもの。(中医処方解説より)

気をつけたい相性

妊婦さんには使ってはいけません。
逆になかなか時期が来ているのに生まれてこない時に服用すると良い。
桂枝茯苓丸の別名は催生湯という。

桂枝茯苓丸を飲んで、まれではあるが顔に吹き出物が出る場合がある。
にきびにもこの桂枝茯苓丸を使うことがある(多くはヨクイニンを加えて)。ところが逆ににきびが悪化するようなときは一旦止めた方がよいと思います。
桂枝茯苓丸の構成している生薬(桂皮、茯苓、牡丹皮、桃仁、芍薬)のうち、桃仁が原因しているようです。
これはあまり本には書いていないのですが、私の所の経験では数名います。許せる話なら、煎じ薬の場合は桃仁を除くより手が無いように思います。丸薬、エキス剤の場合は変更は無理でしょう。

他の処方との併用は比較的多くしますので、女性に関することで、簡単な所だけ書いておきます。
上の当帰芍薬散との併用もあります。
下に書く加味逍遥散との併用も多くあります。
便秘がある場合は、大黄末を加えるか、桃核承気湯や通導散と合わせたりするとさらに良いでしょう。
参考文献:金匱要略浅述(「譚 日強 編著」神戸中医学研究会訳・中医処方解説(神戸中医学研究会)、傷寒雑病論(東洋学術出版)、薬局製剤新添付文書集(日本薬剤師会編)、漢方処方解説(創元社)

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