胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃の元気のない状態(胃アトニー)に漢方薬や恵命我神散が有効な事を書いています。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() ![]() |
|
最近テレビのCMでよく見る胃腸薬で、胃酸の分泌を抑えるH2 ブロッカー配合薬があります。この薬は今までお医者様しか使用が許可されていなっかった薬でしたが、一般に販売されるようになったものです(スイッチOTCと言われます)。(胃酸を抑える薬には、2004年現在は医療用にはもっと強いものが出ています。) 胃・十二指腸潰瘍に対する現代医学の治療は胃酸の分泌を抑制する事が中心になっており、この薬の出現で潰瘍の治療が、すばらしく楽になったと言われています。 ただ最近『ヘリコバクター・ピロリ』という酸性の強い胃の中で生育する菌が、とくに慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍などの患者から高率で見つかり、その因果関係は深まるばかりです。 このピロリ菌が胃酸分泌抑制の薬では除去できないために、この薬だけでは、痛みは治まって一見治ったようにみえても、1〜2年で再発、ひどい人は1年に何回か再発するようであります。 (この記事は1998年の記事で、現在はピロリ菌に関しては、研究が進んで割合詳しく分かってきています。) 胃・十二指腸潰瘍に有効な漢方処方はたくさんあります。 たとえば、神経をこまかく使う職業や管理職にある人で、よく胃の痛みを感じ、過去に胃潰瘍等と診断された方は『柴胡桂枝湯(加小茴香・牡蠣)』が予防と治療に効果がある処方といえます。 たとえば、みぞおちがつかえて、胃痛、胸やけ、げっぷ、おなかがごろごろとよく音がして下痢気味の人は『半夏瀉心湯(加茯苓)』などが良いでしょう。 また、のぼせ気味で、気分が安定せず不眠がちで胃からの出血があるような時には、『黄連解毒湯』などが良い。その他にも何種類もあります。 処方選択のポイントだけ書いてしまうとこんな処方になりますが、現実には個人の体質をよく見て判断することになります。 場合によっては処方を合わせたりする必要もありますので、自分で判断せずに専門家に相談してください。 ピロリ菌には、生薬ではウコン・ガジュツにその障害を抑制する働きが、ガジュツにはピロリ菌そのもののに対して抑制する働きがあることがわかってきました。 この二つの生薬を古くから取り入れたお薬があります。 屋久島原産のガジュツを主剤とした『恵命我神散』です。ここ近年、胃・十二指腸潰瘍の方の予防になればとおすすめいたしてますが、長く服用することがピロリ菌の事を考えると大切と思います。 なかなか良いと評判ですので是非お試しください。 1998年年1月分 ![]() ![]() |
![]() ![]() |
一般の人は、「胃アトニー」という言葉を会話の中でされるのは、あまり聞いたことがありません。 胃アトニーという病名は、胃無力症の事で、胃の筋肉がゆるんで、胃の運動や消化作用も鈍い状態といえます。 このために、食べたものがいつまでも胃の中にたまって下がらず、胃部膨満感、げっぷ、吐き気、食欲不振などを訴える事が多く、疲労しやすく、また場合によっては神経症ぎみであったりします。胃下垂をともなっていることが多いです 胃下垂というのは胃の存在する位置の状態をさします。 胃下垂症は胃の位置が正常よりも下がっている状態で、消化器官としてなんの障害もなく正常に活動している場合も多く、この場合は問題にすることもないと思います。 しかし、胃下垂のために食欲不振、胸やけや吐き気がするなどの症状をうったえる場合には、胃ばかりではなく他の内臓下垂があったり、胃の働きが低下して胃のあたりに余分な水分が停滞して正常な働きを邪魔している場合もあります。 胃下垂は一般には、やせ型で長身の人に多く、腹筋の弱そうな女性にも多く見られるようです。 胃アトニーも胃下垂も・・・ ★一般に、虚弱体質、冷え性、低血圧、無力(やるきがおこらない)などの他に、 ★神経症状としてめまい、頭痛、不眠、記憶力や思考力減退、のぼせ、動悸、精神不安感などを伴う事が多い。 胃の症状は比較的に軽く見られがちで、市販の胃薬ですましてしまう事も多いようですが、怖い病気が隠れている場合もあり、まずは病院で調べてもらう事も必要だと思います。 その上で上記のような症状がなかなか改善されない時は、体質改善を目的として漢方薬の服用はかなり効果的です。 体質改善が目的ですから、薬の服用は長期間にわたることが多くなります。辛抱強く養生していくことが必要です。 胃弱の人は、特にこれからの暑い季節、冷たい物の食べすぎ飲みすぎは厳禁です。 具体的には、冷たいジュース・冷たいお茶、アイスクリーム類、生野菜、果物ですね。 仮に食べたとしても、すぐ後に、温かいお茶などで冷やし過ぎないように工夫するようにして下さい。 それと砂糖分の多い甘い食べ物をよく食べる人は、内臓下垂系の体質になりますので、ご注意ください。 ご相談はお気軽に 1996年7月分 ![]() ![]() |
ホーム│サイトマップ│様々な病気と漢方│おすすめの漢方│おすすめの健康食品│男性の方へ│女性の方へ│漢方相談カード│
自動煎じ器・土瓶│言葉で調べる│日記帳│ご注文・お支払い方法 | Q&A