糖尿病、糖尿病とC型肝炎併発者に対して、漢方が有効な事を実例をあげて書いています。
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様々な病気と漢方
糖尿病と漢方類の実例
糖尿病患者さんの実例@ | ||||||||||||||||||||||||||||||
最初の実例の人はかなり昔の話です。昔の話ですが、私的には印象深いものがありますので、書いてみましょう。 お客様は50代半ばのAさん。 薬局に入ってこられました。 私は普段調剤室の方に居るのですが、その時たまたまご相談室の方にいて、お客さんが薬局に入ってこられるの見ることができました。 なんだか斜めに歩いてきます。本人はきっと真っ直ぐ歩いているつもりなんでしょう。 これは何かかなり問題ありそうだな?という予感がします。 お話を聞きながら、望診(顔色など外見から得られる情報)を簡単にしています。 なんだか口の中がおかしいようです。泡立ち、粘っこいのがわかりました。 最初の問診で得られた情報 ★病院で血糖値が空腹時500mg/dlを超えることがあるので、病院から入院を勧められているが、仕事の関係で拒否している ◎大便1日1回 ◎小便1日昼間7〜8回、夜間2回 ◎口渇ひどい ◎汗をよくかく ◎舌苔は白く、粘って、泡立っている。 ◎現在、網膜症、白内障、腎症などの合併症らしいものは出ていない ◎食欲はある ◎不眠症で夢もおおい ◎血圧も高く、降圧剤服用中 そのときの病院での検査結果は下の通り(ブドウ糖負荷試験)
最初、2週間は漢方煎じ薬A(処方名を書いても意味がないのでAとします)とニンジン、ジオウを主体とした製剤パナックスケイギョク膏を併用していただきました。 2週間後の病院での検査結果は
次の1ヶ月後の病院での尿の検査でマイナスとなる。 空腹時尿糖マイナスで血糖値が166となる。 次の1ヶ月後も162となる。 ただ目指すは、できれば空腹時140(これはなんとなくです)以下くらいを考えていましたので、病院に相談していただいて、新薬(化学医薬品)を併用しては如何でしょうかと申し上げました。 この時点で、病院は入院の必要はなく、食事指導・運動療法でいくような指導になっていたようです。 ただ、160台以上では合併症の問題も将来あるだろうからと、新薬併用をお勧めしました。 それで新薬併用するようになったのですが、ところがどういうわけか、新薬(ジメリン250mgを1日2回)を服用して7日くらいたつと、眠くてたまらないという症状が出てきました。 これはおかしいと思い、病院に相談するように言いました。 そうすると一旦新薬は中止となり、食事指導と運度療法のみでいこうということになりました。(お医者さんは、漢方薬で血糖をコントロールしているとは知らなく、食事、運動でコントロールしていると思っていた) 新薬開始後の眠くてたまらないという症状は、検査の結果、薬物性肝炎であることが分かりました。
病院では、ジメリンを中止し、点滴を患者さんが休みの日にしてもらっていました。 当方でも漢方薬と健康食品の深海鮫の肝油製品を併用してもらいました。 1ヶ月後 GOT111 GPT131 γーGTP 431 さらに1ヶ月後には肝数値はおおかた問題なくなってきた。 これをきっかけにして、病院は化学医薬品を出すのを恐れて、食事療法・運動療法のみの指導となってしまいました。 結果、漢方薬とその他の健康食品のみを頼りにやっていくようになってしまいましたが、実はこの方は、食事療法も運動もほとんどやっていませんでした。 これは合併症が出てから、告白してくれました。それどころか漢方である程度血糖値が下がるのをいいことに、好物のある糖分たっぷりのある食品を毎日食べていました。 約11年間、そのようにやってきましたが、やはり血糖値はこれ以上下がることなく、糖尿病性腎症(初期のむくみ)が表れてきましたので、最終的には他の病院にて処置をしてむくみを取ってもらいながら、再度経口糖尿病薬を探してもらいました。 現在はうまくコントロールできている状態です。糖尿病性網膜症もある程度出ていたのですが、その都度その都度、光凝固で治療してもらいました。 本来なら、もっと合併症が出ないようにするのが、私の仕事でもあるのですが、患者さんは血糖値の結果を嘘をついていたので、よくわかりませんでした。 また最初の新薬(ジメリン)の相性が悪くなければ、合併症も出さなくてもすんだかも知れないというのが、残念な例でした。 これをお読みの糖尿病患者さんは、新薬でも漢方でも、また健康食品でもいいのですが、自分の血糖値をきちんと知り、コントロール出来ているかどうかを把握して欲しいと思います。 糖尿病そのもので死ぬことはありませんが、合併症で苦しむことになります。 その苦しみは、失明であったり、人工透析であったり、足の切断、脳卒中や心臓病などの様々なものが出て苦しめます。 しっかりと自分自身の状態を受け入れ、見つめて、コントロールに励んでいただきたいと思います。 目次に戻る 漢方問診カードへ |
糖尿病・C型肝炎患者さんの実例A | |||||||||||||||||||||||||||||
(漢方処方名につきましては、人それぞれ違いますので、ここでも例にもれず処方名は省略させていただきます) 次の患者さんBさんは、C型肝炎と糖尿病、そして難治性の皮膚病をかかえていらっしゃる方の実例です。許可を得ていますので、かなり詳しく書いても問題ないと思います。 60代のBさんの最初に来られた時の、糖尿病とC型肝炎の検査数値をまず書いておきましょう。病歴は病気が分かってから10年以上経過しています。 最初に当薬局に来られたのは、平成10年のことです。 病院にて、強ミノ注射を週3回打ってもらっています。
糖尿病に関しては、服用中の薬は ジメリン250mg3Tを分3(朝食後2錠、夕食後1錠)、ベイスン0.2を毎食前 民間薬として、タラ根皮、どくだみ(ジュウヤク)、はと麦を数年お飲みになっています。
その他に、皮膚病の薬として、外用ステロイド軟膏を長期に大量に使用しています。 Bさんには、まず漢方薬より、原植物名:タベブイア・アベラネダエのお茶から開始しようと考えました。 このお茶は血糖の高い人に良い経験をしていますので、これを選択しました。 使用してみて驚くことになります。
この時点で、病院ではさすがに、「どうして急に?」という表情をしたそうですが、毎日運動療法(歩き出した)と食事療法をしっかり実践しだしたいうことで納得する。 病院の薬は、その後検査を繰り返し、あまりに下がりすぎているので、ジメリンをまず朝・夕1錠に変更。 尿蛋白、尿糖は1ヵ月後には(−)となる。 肝臓の数値は3ヶ月に1回ほどの検査ですが、大きな変化はなく、数年悪い状態が続いていました。これに関しましては後半で書きます。 糖尿に関しては、この状態が続き、1年後ベイスンは毎食前服用するも、ジメリン250mgは1日1回朝食後のみになる。 平成15年ごろには、空腹時血糖値は常にほぼ100前後の正常範囲を維持しており、HbA1cも5,8など、5台の正常値になり、ジメリンは250mgの半分、そして、いつしかベイスンも必要なくなり、とうとう現在は全く新薬はない状態で、空腹時血糖110〜120でHbA1cは約6となっています。 糖尿に関しては、おそらく最高の出来だと思われる実例です。 さてこの方には、C型肝炎の問題が残っていました。次はその実例になります。 ![]() ![]() 平成10年時の肝炎の数値は下記のとおりです。 当初は上記に書きました。 病院にて、強ミノ週3回注射を受けておられました。 漢方薬を使用する前の状態は・・・
糖尿病の数値が落ち着いてきましたので、今度は肝臓も良くしたいという思いがわいてきました。 こちらとしては、タベブイア・アベラネダエのお茶だけで、両方に良い面が見えられればと思っていましたが、これだけでは無理なようです。 健康食品系でこれだけの良い思いをしたものなので、肝臓も難しくない食品系のものを選択しました。11ヶ月使用して、かなりの改善が見られました。 GOT46 GPT 67 γーGTP 103 血小板11.9となり、私の相談表にGood!と 書いてあります。 ただ安定はせず、約半年後にはまた、元のような数値になってしまいました。 その後、漢方の煎じ薬に変更することになりました。 これには面白い経験があります。 漢方薬は実にこの人の場合良く効くのですが、なぜか肝数値が良くなってくると、水様の下痢をして漢方薬を飲めなくなってしまうのです。 下痢をしだすと、漢方薬を飲めなくなってしまうので、しばらくするとまた肝数値が悪くなってしまうという変わった経験をしました。 そのころは糖尿病はほぼ完全にコントロールできていましたし、ここまできたら肝臓も何とかしたいところです。 結局、2処方の繰り返しをするのみで、安定するまでに約2年かかりました。 平成16年9月現在
でここ2年は安定するようになりました。病院ではもちろん強ミノ注射は中止されています。 昨日話しましたときは、最近はエコーもめったにとらなくなってしまったよと笑っておられました。 ただC型肝炎ですので、陰性になっていない限りは、時々は癌の検査も必要ですから、検査は定期的にしてもらうように指導しております。 ただし、このBさん、良いことだけではありません。 腎障害という問題をかかえることになります。 これはいずれ機会があれば「薬の副作用」ということで書くことがあれば書きたいとも思います。 この方の腎障害はどうにもできませんでした。(現時点で) 目次に戻る 漢方相談カードへ |
糖尿病と漢方実例B |
次の実例ですが、60代なかばのCさん このCさんも、糖尿病とC型肝炎の両方を疾病をお持ちの方です。 2年ほど前に初めてご相談に来られています。 人間ドックにて、初めて気がつくことになった。 空腹時血糖 291 HbA1c 12.7 尿糖+4 (ついでに肝炎の程度は、GOT 102 GPT118 腫瘍マーカーも数値上悪く危険な感じを受けていた) ご相談時の症状は典型的なもので「口渇、多飲、多尿」というものでした。 この方には、漢方薬を煎じ薬で出しても飲まないということで、また、それではエキス剤では合わし難いように思いましたので、また健康食品系を選択しました。 七種類合体食品を使用しました。高価なものですが、今まで数名使用してみて全員に良い数字が出ているものです。 病院にかかることができない状態のよう(昼間に寝て、夜仕事をするためでしょうか?)で、大変不規則な生活をしている人です。 そこで、自己簡易血糖測定器を購入してもらいました。 不規則な生活をしていますが、元来まじめな性格のようで、良く説明しますと、食事療法や運動療法にも取り組まれました。 運動といっても昼間寝ておられますので、夜中の散歩をすすめるのも危険です。本人さんが選んだのは、通販の「自転車こぎ」でした。これは足でこぐだけでなく、手でも車輪を回すことのできる物で、価格も手軽なものでした。車輪を回す「力」加減も強くするなどの工夫をできるのも良いできでした。 さて、 1ヵ月後 空腹時血糖値 133 食後1時間半 血糖値 254 2ヵ月後 空腹時血糖値 136 あまりに調子が良いので、1日3回分を2回に減らしてみたらしい。 それより1ヵ月後 空腹時血糖値 159 食後2時間後 363 さすがに1日2回にしては、どうもダメだとわかったので、以降まじめに実行されました。 その結果、1年間ほぼ、空腹時血糖値100〜140を維持できるようになりました。 さらに1日2回に減量し、さらに1日1回に減量し、様子を見るようになりました。 約1年そういう感じでやっていきました。 それからは、健康食品もなく、ここ1年は年賀状と、暑中見舞いのお付き合いとなりました。 今年(16年夏)の暑中見舞いには、空腹時血糖値110〜120を維持できているということです。 Cさんのご努力のたまものですねとお返事させていただきました。 この例も非常に珍しい物だと思いますが事実です。 あまりに良い実例なので、HPにもどうしても書きたくなるものですが、普通はこんなには簡単にはいきません。 HbA1cは病院に行かれていませんので検査結果は出ておりませんが、おそらく良い数値になっているものと思います。 これを読まれている人は糖尿って簡単なんて決して思わないでほしいと思います。 あと心配なのはC型肝炎による肝硬変、肝臓癌なのですが、今の所、そういう連絡はないので問題は出ていないのだと思います。 目次に戻る 漢方相談カードへ |
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