治りにくい耳鳴り、難聴と漢方について私の実例と、眼精疲労、痛風について漢方の有用性を書いております。

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様々な病気と漢方

耳鳴り・難聴と漢方
(私の経験談)


耳鳴りのことを書こうと調べておりますと、中国の漢方(中医学)と日本の伝統漢方とでは、日本の方が簡単な処方で応用していることに気がつきました。元来、中国の漢方処方を日本でそのまま使うことは、輸入の市販商品(正直、内容に色々と不安な点があると思う)以外は無理なので、日本製の許可された処方から選択することになりますので、『耳鳴り』に拘らず応用することを勉強することは、当然のことかもしれません。

さて、耳鳴りは様々なものがありますね。キーンという高音なものや、ブーンと虫の羽音のような低い音。そしてセミの鳴くような音。経験者にしか分からない表現のものもあると思います。それから私の経験したものでは耳鳴りではないのですが、難聴がありました。音が片耳だけ詰まり、聞こえにくくなっていました。さらに難聴にプラスして音が強くひずむという症状が出ていたこともあります。数年前から何度か経験していました。テレビや音楽、人の声などが距離感がおかしくなるほどに乱れ、気持ち悪い事がありました。最初の数回の経験は、1日くらいで治っていたので無視していたのですが、去年のある時期に日々どんどんひどくなり、しまいには音がひずむのでフラフラして、階段さえ上り下り出来ない状態になって、やっと漢方薬を考えました。一服のんでなんとなく効いているのが分かったので、引き続き服用して、大体一週間くらいで全く必要なくなりました。大きな症状は1〜2日でなくなっていましたので仕事は休まずにすみました。しかし、音のひずみがこういう状態になるというのは初めて経験いたしました。

 耳鳴り、難聴の原因は、外耳、中耳などの直接的な耳の炎症、耳垢のたまりすぎ(これも結構多いです。耳鼻科で柔らかくして取ってもらいましょう)、高血圧や低血圧、動脈硬化症、貧血、更年期障害、ヒステリー、脳障害(脳腫瘍も含む)、メニエール症候群(病)、老人性難聴など、それ以外にも様々なものがあります。

原因となる病名も大切ですが、その人の全身的な体質を重視し処方を選択します。老人性のものは治りにくいと言われていますが、キレイに治らなくとも随分楽になることがあります。根気よい服用が必要です。

お困りの方は是非ご相談ください。

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眼精疲労と漢方
  
 今回は眼と耳の一般的に多い症状である、眼の疲れと耳鳴りについて書いてみます。

◎眼精疲労の原因の中で以外にも多いことに、めがねが合っていない場合があります。
遠視や乱視などでめがねをあつらえたが、長く使用している間に自分の眼の遠視や乱視が進行していて合わなくなっている場合など、無理して物を見ている為に疲労を覚えます。

 またご自分では遠視などの眼の調節機能が低下しているのに気づかずにいる人も、眼精疲労を訴えたりします。
このような人は『めがね』を新たに調整するだけで眼精疲労は治ってしまう事が多いものです。

体調の変化による眼精疲労は漢方的にみると、

◎頭にまで十分に陽気や栄養素が行き渡らない為に眼が疲れる。この場合には立ちくらみや頭重、頭痛、動悸などの症状のうち一つ二つが現われやすいものです。貧血気味
だという人。

◎全身的に体力低下気味の人、病後、産後などにも眼が疲れたりする。

◎肝の働きが悪い人。肝臓を病むとよく夕方から眼がしょぼしょぼする、疲れると言う。
 
◎老化現象としての腎虚(腎の衰え)、この場合腰痛や足腰に力が無い、小便の出方がおかしく夜中に何度もおしっこに行く、のどがよく渇く、耳鳴りがあるなどの症状の
いくつかが同時に現われやすいものです。

手軽に出来る眼精疲労回復法… あたたかくした蒸しタオルを眼にあてる、蒸しタオル が無い時は両手を強く擦り合せて熱くなった手の平をあてる、眼のちょうど裏側の後頭 部をマッサージするといくぶんでも楽になります。

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痛風と漢方

痛風という病気をお持ちの方は、私の周りにもまたご相談客の中にもかなり多くおられます。痛風、これは吹いてきた風が当たっても痛むという所から付いたと聞いた事があります。

調べてみると『痛風という語はラテン語の"滴"に由来します。すなわち古代の人達にはこの病気は何らかの毒素が関節に蓄積して発症すると信じられていました。』というような文献がありましたが、先の話の方が面白いですね。
帝王の病と昔から言われていました。痛風性関節炎は尿酸が関節内で結晶化したのが原因で起こります。血液中の尿酸の異常な増加(高尿酸血症)のおもな原因は、食事としては美食、特にプリン体を豊富に含むタンパク質(魚肉類、イワシ、レバー、肉類、ホルモン)の取りすぎ、それからプリン体を多く含むビールの飲みすぎなどで、代謝障害を起こしているものと考えられます。

急性痛風性関節炎(一般の痛風発作)は、最初足の親指の関節が腫れ上がり痛むのが75%もあるそうです。急性期の多くは局所の浮腫、熱感、赤くはれるなどで大変痛みがキツイ。圧倒的に男性の方が患者さんの方が多く、症状は夜間などに突然の関節の激痛を覚えることから始まる事が多いそうです。もちろん親指だけでなく、足首、ひざ、ひじ、手の指などにも腫れ上がり、激痛で立ち上がることさえ出来ないというぐらいと聞きます。

急性期は一週間くらいで治まる事もありますが、今後何度も繰り返し発作にみまわれる事になります。西洋医学でももちろん良い薬はあるのですが、根本的な体質改善に漢方薬、食事療法をおすすめいたします。
痛風も血中尿酸のコントロールをしないで長年ほっておきますと、腎臓の尿酸結石の原因となったり、全身各所の関節炎を起こしたりするようになり悲惨です。
まずは激痛のある発作期の漢方薬と、痛風の発作がおさまって安定している時期に、その原因である高尿酸血症の改善を目的とした漢方薬に分けて考えます。激痛のある時でもよく漢方薬は効いてくれます。問題は以後痛みが起こらないように体質改善していくことをしっかり続ける事です。エキス剤でも、煎じ薬でも効果はそれほど変わらないように今までの経験から言えます。
焼肉(ホルモン)でビールを一杯!が一番ヤバイ?

2003年6月分


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