ここでは、糖尿病と漢方の話の前に、糖尿病の現代医学的な説明と診断基準を書いています。
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様々な病気と漢方
糖尿病と漢方
糖尿病についての記事はたくさん書いてきておりますが、どうしてもミニコミ新聞に書いているので、同じような内容になってしまっています。 また、大体ですが1200字以内くらいにまとめていますので、糖尿病の具体的な内容を書くことが出来ません。 そこでここでは漢方とは別に現代医学でいうところの糖尿病についてその病理、状態を書いておきたいと思います。 |
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糖尿病とは・・・(糖尿病の診断基準は最下部にあります) 糖尿病は血液中のブドウ糖(血糖)が高い状態が持続する病気といえます。 もちろんず〜と一定して高いわけではなく、食事後の時間的な変化も見られますが、正常な人との間にはかなりのブドウ糖濃度の変化の仕方に違いが見られます。 血糖値が正常値付近までに戻るまでの時間が随分とかかります。そのため次の食事の時までに、十分血糖が下がっていないので、そこで食事をすればさらに高くなり、結局1日中高血糖をあらわす事になります。 糖尿病患者さんの血液検査での空腹時というのは、夕食後から食べずに翌日の朝食前という時間帯を言っています。けっこう長い間飲食を口にしていない時間が必要です。 糖尿病でない一般の正常な人では、食事をしてブドウ糖が体に吸収されると、膵臓からインスリン(私が勉強した時にはインシュリンと呼んでいましたが、最近はインスリンと発音されているようです)と呼ばれるホルモンが分泌されます。 (注:ブドウ糖は身体にとってはエネルギー源です) このインスリンの働きによって、食物を消化吸収して血中に入ってきたブドウ糖が、筋肉組織などへ取り込まれるなどして、血糖がコントロールされています。 膵臓から分泌されるインスリンの量が減少したり、あるいはなんらかの原因で、分泌されたインスリンがうまく働くことができなくなると糖尿病になるわけです。 糖尿病では、インスリン作用の低下のため、摂取したブドウ糖が筋肉などの細胞に入っていきにくくなるため、細胞内でエネルギー不足をきたし、また、ブドウ糖はそのまま血液中にとどまり血糖が高くなり尿の中に糖があふれ出るようになります。これを尿糖と言います。大まかですが、血糖値が175〜180mg/dlを越えたあたりからおしっこにブドウ糖があふれてくるようです。 また、ブドウ糖などの糖質だけでなく蛋白質や脂質の利用まで障害されます。これらの結果、高血糖、高脂血症(血液中の脂肪が異常に増加した状態)となり、それらにより血管や神経が障害されいろいろな合併症が出現します。 最近は、グリコヘモグロビン(HbA1c:ヘモグロビンエーワンシー)が、糖尿病の診断や治療の指針とされる傾向があります。 過去2ヶ月くらいの血糖のコントロールの出来が分かりますので、血糖値と共にHbA1cの二つがよく糖尿病患者さんには重要な検査結果ということになります。 糖尿病の二つの型 1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)は小児や若い人に多い。 原因ははっきりとしていませんが、ウイルスの感染などによりインスリンを作り分泌する膵臓のランゲルハンス島が破壊され、インスリンを全く分泌することができなくなる糖尿病のタイプです。 この1型糖尿病は自己インスリン注射による血糖コントロールのみが有効です。 2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)は、日本人の糖尿病患者のほとんどの占めるタイプ インスリンの分泌量が低下しやすく、遺伝的に糖尿病になりやすい体質を持っている人に、食べ過ぎ、運動不足、肥満、ストレス、加齢などの条件があって発症します。 (参考文献:日本糖尿病学会、日本糖尿病協会より) もっと詳しく現代医学の糖尿病を知りたい方は、 (社)日本糖尿病協会をリンクしておきますので、お勉強してください。 http://www.jadce.or.jp/
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