ここでは糖尿病の説明と、合併症の予防や治療に漢方が有効であることを説明しています。
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様々な病気と漢方
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糖尿病について 糖尿病の方は食事療法・運動療法が基本にあるので、いったいどんな食事になるのだろうと思い、気にしていましたら、糖尿病患者さん向けの食事が通信販売でありましたので、どんなものかと思い、買って実際食べてみました。 レトルトパックになっているもので便利でしたが、正直いって美味しいものではありませんでした。あまり美味しく作ると『たくさん食べて』しまい、あまり食事療法にならないのでしょうが、患者さんには気の毒に思いました。 さて、糖尿病はある程度の進行で自覚症状が現れるのが普通です。まれにかなり進んだ糖尿で高血糖でありながら、ほとんど自覚症状を感じない人もあり、後で述べる合併症がでてから検査して初めて糖尿病と診断される場合もあります。 主な自覚症状は ●口渇●多尿●多食●体重減少●だるい・疲れやすい●視力が急激に落ちる●手足のしびれ●皮膚のかゆみ・吹き出物ができやすい…等々。 この場合の『尿』はある一定以上の血糖値より上になりますと、尿に糖分があふれてきますので、甘酸っぱい臭いがして泡立つ事が多いです。 そして合併症は ◎糖尿病の合併症 @血管の病気…動脈硬化症、脳卒中、脳梗塞、心筋梗塞、尿毒症 糖尿病で高血糖が続くと、動脈硬化が進み、血管がもろくなって、またつまりやすい状態になります。脳や心臓や腎臓等がおかされるとこのような病気になります。 A目の病気…白内障、糖尿病性網膜症(失明する事もある) B神経の病気…末梢神経(手足などの人体の端の神経)障害による知覚障害 Cインポテンツ(15〜20%にみられる) D糖尿病性壊疽(足の切断などの処置が必要になる)など 漢方的な説明は今回省略しますが、漢方薬は非常に有効であります。 また糖尿に有名なお茶で、南米の奇跡の薬木と言われるタベブイヤ・アベラネダエのお茶があります。単独あるいは漢方薬と併用でお茶がわりに飲んでいただくとさらによい結果がでてくると思います。合併症の血行障害を予防するためにクマ笹エキスの併用は私のところでは必須です。 糖尿病でお困りの方は是非、ご相談下さい。 1997年10月分 (薬事法の問題もあり、健康食品に関しては、原植物名の記載になっております。タベブイア・アベラネダエは「INDEX:言葉で調べる」より捜してください。 目次に戻る 漢方相談カードへ |
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先月はおしっこの話として膀胱炎、尿道結石、前立腺肥大等の泌尿器系の病気について書かせて戴きました。 今回はおしっこと糖尿病についてです。 糖尿病によくある症状として次のようなものがあります。 @尿が多い:一回の尿の量も多く、また回数も多くなり、尿中のブドウ糖は検査しなければわかりませんが、特有のにおい(甘酸っぱいような)で気がつくこともあります。 Aのどが渇く:水分が尿として多く排泄されるので、のどがよく渇きます。 B食欲が盛んになる:特に甘い物を好み、大食漢となります。 C太ってくる:これは食事の量が多くなったため D逆にやせてくる:病気の状態によっては、食事の量が多いのに、身体はやせてくることもある。 この状態は糖尿病もかなりすすみ、エネルギー源であるブドウ糖も尿中に出て行き、自分のたんぱく質や脂質をエネルギー源として使用しだすため急激に体重が減少しだしたものです。 Eできものができやすく治りにくい。 @〜Eに該当する事に心当たりのある方は、一応病院で検査を受けられる事をおすすめします。尿の中に糖がでているかどうか調べる試験紙は一般の薬局で購入することができます。 この試験紙は、現在糖尿病で治療されている方も自己コントロールされている方も、身体の状態を知る目安にもなるので大切です。 また最近は、簡易自己血糖測定器が普及してきていますので、糖尿病の方は是非一台購入されてはいかがでしょうか? 当薬局でも取り扱いいたしております。 新しいものがドンドンと出てきて価格も変わりますので、お気軽にメールででもお尋ね下さい。 東洋医学では、糖尿病はかなり昔からあった病気のようです。 漢方では『消渇』と記載されています。 『消渇』は多飲・多食・多尿そして尿甘を特徴とするとありますから、昔の漢方の医者は尿ににおいがすると一応なめてみて『アッ甘い、これは消渇という病気や』と大阪弁で言ったかどうかは知りませんが、調べていた様子です。 金匱要略という古典医学書に 『男子消渇、小便反多、以飲一斗、小便一斗、腎気丸主之。』とあります。 水を飲むこと一斗、おしっこがでること一斗、要するに非常にのどが渇いて水気をたくさん飲んで、おしっこもたくさん出て行くということです。 漢方薬には上の腎気丸以外にもその人に合わせて色々な処方があります。また多くの薬草や健康食品があり血糖のコントロールもしやすくなりました。ご相談下さい。 ただ食事療法と運動療法は糖尿病にかかせないものです、ゆめゆめ怠りなく。 目次に戻る 漢方相談カードへ |
糖尿病と漢方その@ |
食欲の秋とは申しますが、食事に気をつけていただく病気の一つに『糖尿病』があります。 漢方では『消渇』(しょうかつ、又はしょうかちと読みます)と呼んでおります。 一般には多飲・多食・多尿の症状を特徴とする病症をいいます。 多くは美味のものを過食し、飲食に節度を失することによって引きおこされると言われています。消渇の進展状況で3段階、すなわち上消・中消・下消に分類しています。昔は王侯貴族がかかる"ぜいたく病"と言われてきた『糖尿病』ですが、食生活が豊かになった現代では予備軍を含めると5人に1人が糖尿病という状況も間近と予想されています。 漢方でいう3段階は 1. 上消…口渇して水を多く飲むのが主証です。体力はまだそれほど衰えていなく、多くは熱(心、胃の熱)が盛んで、舌の色は赤く乾燥しやすい。小便は多い。 2. 中消…多食するのに腹が減り、身体は逆にやせていくのが主証です。胃の熱が盛んで便秘、小便の色は色が濃い。舌苔は黄色く乾燥気味になってきます。 3. 下消…これも多尿(小便は濁ったり、油のような粘性がある場合もある)、体力も疲弊してくる。「男子消渇、小便反多、以飲一斗、小便一斗、腎気丸主之」と古典にはあります。顔色はどす黒い感じの人が多い。 小便は尿糖が出ている場合は、特有の甘酸っぱいような、なかなかトイレでも消えない匂いが残ります。 漢方薬はそれぞれの状況を判断して、その人の体質にあったものを選んでいきます。 八味地黄丸や午車腎気丸が有名ですが、なにもそれだけではありません。 現代医学において糖尿病は、一般的には@食事療法A運動療法で血糖をコントロールしますが、それでも十分でない時にB薬物療法(内服薬、インシュリン注射)が併用されます。厳しい自己管理のもとで気の遠くなるほど長期にわたる摂生と治療を続けていく根気が必要です。 糖尿病は病気になったからといって初期のうちは体が痛むとか、熱が出るとかといった特別な症状がありません。ところが進行していけば恐ろしい合併症によって大変な事になってしまいますので、糖尿病のことをサイレントキラー(静かな殺人者)と呼ばれるのです。 そこで第4の療法として漢方薬をお勧めいたします。是非ご相談下さい。 次回は糖尿病とこわい合併症について書いてみます。 2001年11月分 目次に戻る 漢方相談カードへ |
糖尿病と漢方A |
前回の続きですが糖尿病には恐ろしい合併症というものがつきものです。3大合併症というのがあります。 @糖尿病性網膜症 A糖尿病性腎症 B糖尿病性神経障害 これらは普通、糖尿病歴の長い人ほどかかりやすくなります。 恐るべきことに@の糖尿病性網膜症は『失明』の原因の第一位となっています。 またAの糖尿病性腎症は『人工透析』導入原因の同じく第一位となっているのです(1998年調査)。 Bの神経障害も厄介で、それでいて合併症の中で最もおこりやすいものです。よく言われるのは、手や足の先がしびれたり、チクチクと痛んだりするもの。また胸の骨の間にぴりぴりとした痛みが走る肋間神経痛などもあります。 手足の知覚障害を起こしたものは、傷を受けても痛みを感じなくて壊疽(えそ:筋肉が腐る)を起こして足を切断なんて恐ろしいことも珍しくありません。それ以外には動脈硬化が異常に多く、生活習慣病(心臓病、脳卒中など)の大きな原因になるのです。 どうですか?怖くなってきましたか?・・・これはけっして脅かしではないのです。正直これくらいに言っておかないとすぐ摂生をさぼる傾向にあります。 厳しい言い方ですが、糖尿病の方の特徴的な性格があります。 『自分に甘い』 それゆえ自己管理に非常に甘い傾向があります。 ★ある患者さんから聞いた話ですが、ある薬局の薬剤師さんがある健康食品を販売するのにこういったそうです。 『うちの息子は糖尿病やけど、これを飲んでると、お酒も食べるものも気にしないでいられるで〜』と。 なんとも糖尿病の患者さんにとっては、「あま〜い言葉」ですが、これでは本末転倒というものです。 まず食事指導、運動療法があって、その上で漢方であれ、健康食品であれうまく利用するというようにするのが本当でしょう。 漢方薬、健康食品系統では、化学医薬品のように強引に血糖を下げる働きを持つものはありません。 食事をいい加減にしたりすると、最初効果が出ていたものでも、一気に血糖値は上昇します。販売業者の甘い言葉に気をつけてください。 実例は多くありますが、次のページに予定しています。 目次に戻る 漢方相談カードへ |
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